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第13話 初めての承認

Auteur: 八戸三春
last update Date de publication: 2026-06-15 15:54:19

婚約破棄された社内SEですが、私が作ったAIを止めたら元勤務先が崩壊しました

第13話 初めての承認

 DX推進室の定例会議は、毎週月曜日の午前に行われた。

 室員が全員集まり、各自の担当プロジェクトの進捗を報告する形式だ。議事録はリアルタイムで共有され、質疑応答は活発で、誰もが遠慮なく意見を言う。

 澪が入社して最初の定例、つまり二週目の月曜日。

 澪は昨夜ほとんど眠れなかった。準備した資料を何度も読み直し、想定質問を考え、発表の順番をシミュレーションした。

(失敗したらどうしよう。レベルが低いと思われたら)

 そういう考えが、夜中にぐるぐると浮かんでは消えた。

 会議室に入ると、室員たちがすでに着席していた。全員が自分のラップトップを開き、前の発表のメモを取っている。誰もがプロに見えた。

 澪の番が来た。

「白石です。物流子会社の現状調査報告をします」

 声が少し緊張で固くなった。でも画面を共有し、資料を映した瞬間、澪の思考は「発表モード」に切り替わった。

「調査した結果、三つの主要課題があります。一つ目はデータの分断。現在、在庫デ
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